こんにちは、かずきです。
今日は、
「世界一訪れたい日本のつくりかた」
新・観光立国論【実践編】
-デービッド・アトキンソン-
という本を紹介します。
突然ですが、私は日本が大好きです。
成り立ちや国民性、日本人に生まれた事を誇りに
思って生きています。
一方で、今の日本の置かれた状況や
これからの未来に対して危機感を持っています。
危機感は持っていますが、悲観はしていません。
希望をもってこの国を元気にして
私たちの子孫に受け継いでいきたいと思います。
いきなり、真面目なトーンで始めてしまいましたが、
今日は真剣勝負です。
今の日本はかなり危機的な状況にあります。
詳しくは、いろんな本に書いているので少し
リサーチすればいくらでもでてくるので
そちらを参照してほしいのですが、
この2017年に大きな潮目が来て、日本は危機的な
状況になっていくことが大筋の予測です。
一方で、この未曽有の危機と日本の未来に対し
日本を立て直そうとしている尊敬すべき方々もいます。
仙人さんはその中でも、最も期待すべき人物であり
最も面白いプロジェクトのリーダーです。
他にも、最近このブログで紹介している、
キングコングの西野さん、SHOWROOMの前田さん、
なんかも違った切り口ではありますが、日本を元気に
というところではつながっていると思います。
そして、
このブログで紹介する人は、多かれ少なかれ、
日本の世界における歴史的な役割を知り、
なんらかのアプローチを全力で行ってきた人たち
でもあります。
そんな中で、今回私が紹介したい人と
その方の書いた本が今回の本です。
・・・
あれは、確か、三年前の夏でした。
東京の港区芝公園にある
東京プリンスホテルの2F大広間。
当時の文部科学大臣の勉強会
に行ったときのことでした。
その時の特別講演ゲストとして
招かれていたのが今回の本の著者
デービッド・アトキンソンさんでした。
その時は、外人さんか、、、めずらしいな、、、
というのが第一印象でした。
テーマは「観光立国論」。
ただ、その日はある意味仕事上のお付き合い、
文部科学大臣や秘書の方、会場に参加する方々と
の挨拶や名刺交換がメインの目的でしたので
講演自体にはほとんど期待していませんでした。
ところが、その講演者が話し始めたとたん、
私は言葉を失いました・・・
あまりにも革新的で強烈なメッセージでした。
この国のあり方を変える具体的なアプローチを
この人は持っていると直感しました。
その時の講演内容は、その後
「新・観光立国論」として出版されベストセラーとなり
今回の「世界一訪れたい日本のつくりかた」はその実践編
としての具体的なアプローチがまた紹介されています。
デービッド・アトキンソンさんは
小西美術藝術社という伝統美術大工の会社のCEO
をされている方で、元々はモルガン・スタンレー
などの投資銀行でバリバリの金融アナリストを
やっていらした方です。
経歴的にも相通じるものがあったので
興味を引きましたが、彼の提案が極めてロジカルで
それをやったら確かにこの国がよくなるのではないかと
やる気にさせてくれる何かがありました。
彼のロジックは簡単に言うとこうです。
・日本の経済規模を示すGDPは500兆円あるが、
人口減少で経済的にも減退していっている。
・欧米先進国のGDPに占める観光業の割合は10%以上
日本は数パーセントしかない。
・欧米並みに観光業を盛り上げれば日本のGDPは
7%ぐらい、つまり35兆円ぐらい伸びる余地がある。
・しかも、日本の観光資産は、観光客に見せるために
デザインされておらず、「伝統・文化の維持」が目的
になっている。
・伝統・文化の維持が目的なので、国の予算などが
修理・修繕・補修に使われる。
・これらの予算を、「見せる観光資産」に転化させる
プレゼンテーション力を高めることに力をいれることで
35兆円の経済効果が狙える。
というものでした。
かなりはしょったので、細かい所が抜けていると思いますが
大筋はこんな感じでした。
今、日本の街には、どんどんインバウンドの外国人旅行客が
増え続けています。
この本の冒頭のデータを引用させていただくと、
2007年に800万人だった「外国人観光客」は、
2016年に2400万人になったと言われています。
10年足らずで「3倍」にもなったそうです。
ただ、まだまだ日本の観光業はそのポテンシャルを発揮できて
いないと彼は言います。
どうすれば「世界一訪れたい国」になるのか。
2020年のオリンピックはあくまでも一過性のものであり
永続的に観光立国になるにはどうすべきか
その具体的なアプローチがこの本に書かれています。
もちろん、この本に書かれた通りにすべてが
上手くいくとは限りませんが、最近の国会で議論されている
ような内容に比べると、はるかに現実的で簡単な目標に
感じるのは私だけでしょうか。
アトキンソンさんは、イギリス人ですが、
日本の事を深く考え、日本のことを愛している人だと思います。
私は日本に生まれたから日本人、日本人の血を受け継いでいるから
日本人だとは思いません。
日本や日本人の事が好きで、この国や地球の未来に希望を持ち
私たちの子孫のために行動できる人が本当の意味での「日本人」だと思います。
アトキンソンさんの講演の中で印象に残った話があります。
「JAPAN」の意味という話です。
JAPANは「日本」という意味もありますが、
実はもう一つの意味があります。
それは「漆器」という意味です。
うるしの器です。
ちなみに、
CHINAは、同じように陶磁器
という意味があります。
アトキンソンさんの会社は
漆塗りの伝統美術の技術で、伊勢神宮などの
漆塗り補修も携わっているそうです。
日本の漆塗りの技術は
大昔から日本人が誇りとして
用いてきた技術ではあったのですが、
近年の合理化主義によって、業界全体でコストカット、
「漆」職人も数が減ってきて
「漆」も中国産の質の悪ものを
使わざる得ない状況になっていたそうです。
しかし、
実際に本物の職人が本物の漆を使って
補修した部分と、粗悪な質の漆を使って補修した
部分は表現される美しさが全く違ったそうです。
それを目の当たりにした漆職人さんから
話を聞いたアトキンソンさんは、
当時の文科大臣などに掛け合い、漆の修繕に関しての
プロジェクトで、日本産の漆の活用と職人の復活を
推進していったのです。
我が国の成り立ちや
伊勢神宮の意味を知っている人には
分かると思いますが、
漆=JAPANであり、
それが太古の時代から続く伝統工芸であり、
それが欧米流の合理主義によって
中国産の粗悪な「漆」にとってかわれている現状に
立ち向かったのが、アトキンソンさんなのです。
この話を聞いて、私の心は震えました。
右とか左とか、外とか内とか、
そんなことはどうでもいいです。
この国と「日本人」を元気にしたい
と心から思います。
今、仙人さんとそのチームは
まさに大きなプロジェクトをはじめようと
されています。
彼らだけではありません、
日本人の中にもこのブログで紹介する人は
みなさん、それぞれのアプローチでアクション
を起こされています。
本当に尊敬していますし、
私も自分の「教育」というフィールドで
一歩ずつ進めて行きたいと思います。
今日のアトキンソンさんの話に
少しでも共感があった人は、同志だと思います。
一緒に日本を元気にしていきましょう!

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